星の郷八ヶ岳野辺山高原100kmウルトラマラソン完走4
79km〜ゴール
79km〜90
85mまで一気に下りました。意外と走れました。
あとで見てみると峠頂上から大体平均キロ4分40秒で走ってました。足のつま先の痛みもありません。ランナーもガンガン抜けました。
これはイケると、その勢いのまま次のエイドを目指しましたが、これが遠い!
千曲川沿いの長い直線の先に目をやっても、エイドの目印の青と白のテントが見えません。
住宅街に入りグネグネと入り組んだ先に急にありました87kmエイド
おかゆだけいただき、ジェルを緑茶で流し込み走り出します。まだキロ5分前半を維持出来てます。
90km~100km
90km地点で9時間5分、サブ10までだいぶ追い上げました。これはもうもがくしかない!なんとか粘ろう!
がここにきて大誤算。下調べが足りてなかった。。90kmにこんな坂が待っているとは全く頭に入ってなかったです。
一瞬コース間違えたかなとさえ思いました。気持ちはサブ10のことで焦っていますがちょっと走れる気がしません。
早歩きで登り終えると、急いで走り出します。このあたりから向かい風も強くなってきました。
そして・・・
93kmエイドを出てしばらくすると急に腹痛に襲われました。同時に気持ち悪さも強くなりました。
とても走れる状態ではないです。今思えば93kmのエイドまで戻ってトイレに行くべきでした。
とりあえず歩いて胃腸を落ち着かせればすぐ収まるはずと考えていましたが、走り出そうとすると気持ち悪くなります。
95km地点の看板は強風のためか倒れてました。
サブ10は諦めました。
遠くからゴールのアナウンスが聞こえてきます。何人ものランナーに抜かれながらとぼとぼ歩きます。
97kmの最後のエイドでトイレを借りよう、それまでがんばれ自分!
97kmのエイドに着きました。トイレはありませんでした。
98km
残り2kmまだ歩いてます。
すると追い抜きざまに「あと2km!最後は気合です!」と声を掛けてくれたランナーが!
(気合でどうこうなるか?)と思いながら(あと2kmならなんとかなるか?)と走り始めました。
長時間の気持ち悪さと足の痛みで朦朧とするなか気づいたら残り1kmを切っていました。
99km~ゴール
あと1kmで終わる、この苦痛から解放される。そう思うと涙が込み上げてきます。
地元の方やボランティアの方とすれ違う度に「おかえりー」や「おめでとう」と声をかけてくれます。
もうそれに応える声も涙声です。
駅前の交差点を左に曲がるといよいよレッドカーペットと黒いゴールゲートが見えます。
そして自分のゼッケンナンバーと出身地、名前がアナウンスされ、エントリー時に入力したメッセージを読み上げてくれます。
「初めての野辺山、思い切り苦しみ、思い切り楽しみます」
(もう苦しいばかりだったよ、でもまぁよかったかな)
ゴール!
タイムは10時間20分ほど
ゴールテープを切ると初めてコースに頭を下げました。
完走証を受け取ると、生まれたての小鹿のような足取りでトイレに向かいました。